目の動きで相手の状況や性格をキャッチせよ(視線行動)

目を閉じたり開いたりする「まばたき」には、意外に心理的な影響が出やすい。誰でも緊張するとまばたきが増えるものだが、しきりにパチパチやっていると、神経質、気が弱い、頼りないなどの印象を与えがちだ。

アメリカ大統領選挙のテレビ討論では、民主党と共和党の両候補のまばたきをカウントするのが恒例になっている。その数から当落を予測するのだ。1988年のテレビ討論では、現大統領の父親ブッシュが毎分平均67回、対立候補のデュカキスが平均75回だった。その記録のとおり、まばたきが少なかった父親ブッシュが当選した。

さらに興味深かったのは、討論中、ブッシュは人工中絶問題、デュカキスは増税問題に触れたところで、それぞれまばたきの回数が異常に増えたことだ。つまり、2人がこれらの問題にナーバスになっていたことがわかる。

思考中にはまばたきの数が減り、考えがまとまると回数が増えるという実験結果もある。会話中の相手か一瞬まばたきを止めた後にパチパチとはじめたら、その話題について真剣に考えていると理解してよいだろう。

まばたき以外にも「視線行動」と呼ばれる視線の動きでも相手の気持ちか読める。不安なときには視線か左右にキョロキョロと動きやすいものだが、頭の中で何かをめまぐるしく考えているときも同じような動きをする。会話中にキョロキョロする人は、話の中身よりも周囲の反応が気になっている可能性高い。

上目づかいの視線は、甘えたり頼ったりへつらったりなど、相手を上の立場とみなしていて受け身的だ。甘えん坊だったり卑屈な気持ちを抱いていたりする人に多く見られる。見下ろすような視線は、自分がリードしたいとか支配したいなど、能動的なものだ。

相手を下に見ていて、ひとりよがりで尊大な気持ちを持っている人に目立つ。目の動きだけでも相手の心理状態や性格がこんなにわかる。相手から目を離してなどいられないというものだ。

— posted by Mike at 01:38 pm  

視線で会話の流れを調整する(アイ・コンタクト)

視線に敏感になってくると、周囲の人間関係についても、いままで気づかなかったことが見えてくる。日ごろ怖い存在だと思っていた先輩が、あなたとの会話を求めて視線を投げかけていたり、口うるさい妻や恋人があなたの体調を案じる視線を注いでいたり。もしかすると、職場の同僚同士が熱い眼差しを交わし合っていた、なんてこともあるかもしれない。

言葉という便利な道具があるばかりに、それに頼りすぎて、そのほかのコミュニケーション手段をなおざりにしてきたという人は多いのではないだろうか。けれども、言葉以上に本心を瞬時に物語るツールや手段を私たちは持っている。それを活用すれば、あなたのコミュニケーション能力は飛躍的に向上するだろう。

視線もそのツールや手段のひとつだ。サッカーなどのゲームでは、視線を合わせる「アイ・コンタクト」が大事な役目を果たす。離れた場所にいる仲間に対して、「パスを出すから、走って拾え」というような指示を、瞬時に目で伝えるわけだ。

同じようなことを人は会話の中で無意識にやっている。自分の意見を話し終わると、相手の目を見ることで「あなたの意見はどうですか?」と問いかけている。上手なアイ・コンタクトができれば、会話はスムーズに進むだろう。自分の意見がない場合や意見をいいたくない場合は、相手のそらした視線でわかりやすい。

アイ・コンタクトは、会議や商談の席でも使えるワザだ。自分の発言中に相手と頻繁に視線が合うようなら、話の内容に興味を持っていると考えられるし、そういう相手からは発言も求めやすい。ただし、相手はあなたに異議を唱えたくて視線を合わせている場合もあるので、そこは冷静に観察することが大切だろう。

あなたが居心地悪く感じるほど凝視してくる場合は、あなたを徹底的にやっつけたいと狙いを定めているのかもしれない。相手が視線をそらしはじめたら、さり気なく話題を変えたり、ミーティングを切り上げたりすれば、ひとりよがりでないスマートな印象も与えられるだろう。

言葉では「大変興味深いお話ですね」などといっていても、視線のほうが正直なことがある。「なんでもないわ」といいながらうつむいた彼女には、何かがあると思うべきだろう。言葉に惑わされず、視線が語る相手の本心を見抜きたいものだ。

— posted by Mike at 11:44 am  

視線を合わせて信頼感を得よう(親和欲求)

子供のころ、親や教師から「人の目を見て話しなさい」といわれたことかないだろうか。それは会話をするときに相手の目を見るのがエチケットだと教えると同時に、子供らしいいい逃れや小さな嘘をチェックするためだったのかもしれない。

「目は心の窓」というように、さまざまな感情の表れやすいところだ。後ろめたい気持ちや怯え、怒りや喜びも目に表れる。気の弱い人は、自分の気持ちを悟られまいと視線を合わせないことが多い。

会話以外の場面でも視線をよく合わせる人は、いつも誰かにそばにいてほしいという「親和欲求」の強い人。人との触れ合い、つまりコミュニケーションをつねに求めているといえる。親和欲求は一般的に男性より女性のほうか強いといわれる。確かに女性のほうが会話中も視線を合わせる頻度が高い。

相手と視線を合わせる意味は、まず相手の関心を引き、話のきっかけをつくることにある。自分が話したいという気持ちと、相手の話や相手に対して興味があるということを訴えているわけだ。

相手が視線を合わせてくれないと、話のきっかけがつかめないばかりか、自分の気持ちや存在を無視されたように感じる。話すときには相手の目を見るのがエチケットといわれるのは、そういう意味からでもある。

アメリカで行われた実験によると、視線をよく合わせた場合と合わせなかった場合とでは、同一人物であるにもかかわらず会話した相手からの評価がまるで異なるという結果が出た。

視線をよく合わせて話した相手からは、快活で親しみやすく、信頼できる人と評価されたのに対し、視線を合わせなかった相手からは、不機嫌そうで近寄りがたい感じなどの評価がなされた。

この結果を見ると、「俺は気が弱いから、人と視線を合わせるのは苦手なんだよ」などといっていられないのではないだろうか。ただでさえ、男性は視線を合わせる頻度において女性より分が悪いわけだから、男性はもちろん、相手が女性ならなおさら意識的に視線を合わせるようにするとよいだろう。

たとえ相手に気後れすることがあっても、視線を合わせて話すうちに互いの理解は深まっていく。自分を受け入れてくれた相手に対しては、温かい気持ちか湧いてくるものだ。それが互いの信頼感につながる。ただし、どんな人でも、あまりにジーッと見つめられると、心中を観察されているようで気詰まりに思う。10秒以上見つめるとたいていの人が不快に感じることも実験でわかっている。ほんの数秒ずつでよいのだ。対面しているときは相手の視線をしっかりと捉えてみよう。

— posted by Mike at 11:24 am  

目を見開いて相手への関心をアピールしよう(瞳孔の条件反射)

「目は口ほどにものをいう」という言葉どおり、非言語コミュニケーションの中で目はもっとも訴求力の強いツールだ。「上目づかい」で甘えることから、「鬼のひと睨み」で相手を黙らせることまでできる。まさに「目力」といわれるだけのパワーを持っている。

また、容姿の点からいっても、目が大きな人はそれだけで魅力的に映る傾向がある。なかでも、「黒目がちの目」といわれるように、瞳の大きさはポイントになる。同じ女性の何枚かの写真を男性に見せ、好感度の高いものを選んでもらうという実験がある。好感度が高かったのは瞳を大きく写した写真だった。被験者は瞳の大きな表情に、感じのよさややさしそうな印象、明るい雰囲気を感じたという。

瞳、すなわち瞳孔は、暗い場所では大きく開き、明るい場所では小さく閉じて光量を調整する。暗いところにいるネコの目に光を当てるとキューッと瞳孔が縮む映像を見たことがある人も多いと思うか、人の目もそれと同じ働きをしている。これは「瞳孔の条件反射」と呼ばれるもので、その他、近くのものを見るときには小さくなり、驚いたときなどは大きくなることもわかっている。

アメリカの心理学者ヘスが行った実験では、女性に赤ちゃんを抱いた母親の写真を見せると瞳孔が平均25%大きくなり、男性には女性のヌード写真を見せると平均20%大きくなったという。目にしたものに興味を抱いたり、何かに熱中したりしたときも、瞳孔は大きくなるというわけだ。もし、あなたの目の前にいる人の瞳孔が大きくなっていれば、それはあなたへの興味や好意の証と考えてよいだろう。

いっぽうで、目は見ると同時に見られるものだから、あなたも自分の瞳を大きくすることで相手への関心の高さをアピールできる。女子高生や女子学生の間では携帯電話を斜め上にかざし、瞳を大きく見開いたポートレートを写すのが流行っているようだが、男性もここぞという出会いの場面では、「目力」を発揮してみてはどうだろう。

人は、相手や相手の話に興味がないとき、信用できないと感じているときは、瞳が小さくなり伏目がちになるものだ。相手の目をまっすぐ見つめ、不自然じゃない程度に瞳を見開いてみよう。それだけであなたの好感度は上がるはずだ。

— posted by Mike at 11:21 am  

言葉より先に本心を物語る口元(口唇の心理)

顔には19種程度の表情筋と呼ばれる筋肉があり、それが伸縮することで人の複雑な心理を表情として表している。筋肉である以上、鍛えれば発達し、使わなければ衰えるわけで、その差がもっともはっきりわかるのが口元だ。

口元の表情を見ればその人の性格がある程度判断できる。いくつか紹介しよう。

■口の両端に当たる口角は笑顔のときにきゅっと上がる。普段よく笑う人や明るくて社交的な人は表情も豊かで、口角の上がった口元をしている。こういう人は、人と一緒にいたいという親和欲求が強く、気分屋という側面も持っている。

■感情を表に出すのが苦手な人は、口角が力なく下がっている。人や物事に対する興味が希薄で消極的なために、人から理解されにくいところかある。

■口が重くて内心に不満を溜めている人は、口角がくっきりと下がった口元になりやすい。頑固でもあるため、人から敬遠されがちである。

■軽口や不満を話したくてしようがない人は、口元がとがってくる。話したい気持ちに比べて内容が乏しいので、人からは軽く見られやすい。

■まわりからの働きかけに鈍い人は、口元かだらしないことか多い。緊張感も不足気味なので、グズだとか能力が乏しいと思われやすい。

口を開くより前に、あなたの口元があなたのコミュニケーションの傾向や性格を物語っている可能性は高い。人と会う前には鏡に映る自分の口元をチェックして、口角が下がっていたり緩んでいたりしたら、大頬骨筋に力を入れてぐっと引き上げてみよう。やってみると意外に難しいものだと気づくかもしれない。

表情筋のトレーニングについては専門書に譲るとして、ここすすめたいのは日ごろから周囲の人と積極的なコミュニケーションを図るということだ。あなたが無表情だったり□を固く閉じていたりするなら、相手はあなたにコミュニケーションの意思がないと感じて、あなたに話しかけてこない可能性が高いだろう。

「他人は自分の鏡」。きっと相手もあなたと同じような表情をしている。そんなときは口角をきゅっと引き上げよう。それだけで相手の表情もいきいきと輝き出すだろう。

— posted by Mike at 03:31 pm